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十九  神はイスラエルを救うためにモーゼを呼び出された



 モーゼはやがて青年になりました。そして自分の民族イスラエルがみじめなありさまでいることに深く同情し、エジプト人に反抗しました。これを知った王さまは、モーゼをとらえて殺そうとしたので、モーゼはエジプトを逃げ出してミディアンという所へ行き、そこで、ある金持ちの羊飼いに使われて暮らしていました。



 ある日のこと、モーゼが羊をつれて荒れ野の奥の山に登りました。すると、そこのいばらの茂みに燃え上がった炎の中に神さまが現れて、モーゼにおっしゃいました、「ここに近寄ってはならぬ。はきものを脱ぎなさい。おまえの立っている所は聖なる所だから。私はおまえの先祖、アブラハム、イザク、ヤコブのかみである。」モーゼは恐ろしさの余り、ひれ伏して顔をおおい、神さまのお姿を見ようともしませんでした。神さまのおごそかなお声はなおも続きました、「私はエジプトで苦しんでいる私の民の姿を見ているし、またかれらの叫びも聞いた。私はおまえをエジプト王につかわす。おまえは私の民をエジプトからつれ出して、カアナンに導いて行きなさい。」

 モーゼはみことばに従ってエジプトに向かいました。途中で兄のアーロンに会いましたが、アーロンもまた、神さまのお召しを受けて王のところへ行くところでした。



一 神さまがモーゼに現れた所は聖なる所ですが、教会のおみどうはより聖なる所で、いつも神さまがいらっしゃいます。ですから、聖堂ではいつもお行儀をよくして、ていねいに神さまを拝まなければなりません。

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